くも膜下出血の前兆は一時的な激しい頭痛です
通常、くも膜下出血が起こると、経験したことのないような激しい頭痛に襲われます。こうした本格的な発作が起こる前に、ごく少量の血液が動脈瘤から漏れ出すことがあります。
この場合も、風邪や慢性頭痛とは異なる激しい頭痛が起こりますが、やがて治ります。患者さん本人は原因が思い当たらず、腑に落ちないことが多いようです。
これがくも膜下出血の警告発作と呼ばれるもので、くも膜下出血を起こした人の30%が経験するとされています。そのまま放置しておくと、数日のうちに本格的な発作を起こすこともあります。
また、眼の動きをつかさどる動眼神経を動脈瘤が圧迫した場合に、ものが二重に見える複視が現れることもあります。これらの症状は、動脈瘤が大きくなって周囲の組織を刺激したときにも、起こることがあります。